二級建築士 過去問
平成29年(2017年)
問11 (学科1(建築計画) 問11)

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問題

二級建築士試験 平成29年(2017年) 問11(学科1(建築計画) 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 都市部の狭い敷地において、プライバシーを確保するため、建築物や塀で囲まれた中庭を設ける住宅形式を、タウンハウスという。
  • コア型の住宅は、給排水衛生設備などを1箇所にまとめた形式であり、設備工事費の低減や動線の単純化を図り、外周部には居室を配置することができる。
  • パッシブデザインは、建築物が受ける自然の熱、風及び光を活用して暖房効果、冷却効果、照明効果等を得る設計手法である。
  • 台所において、L型キッチンを採用することにより、車椅子使用者の調理作業の効率化を図ることができる。
  • 居住者の高齢化を考慮する場合、出入口の扉は引戸とすることが望ましい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1.記述はコートハウスの説明をしています。
タウンハウスとは、共用庭(コモンスペース)を中心に住戸を配置した、接地型の低層連続住宅のことをいいます。
コモンスペースは、近隣交流の機会を得られるだけでなく、プライバシーの確保のための緩衝スペースとしても成り立っています。

2.コア型(コアプラン)の住宅とは、台所や風呂、洗面所、便所などの設備コアを一緒にまとめて配置するプランのことです。
動線の単純化や、設備工事費の軽減にもつながります。

3.パッシブデザインとは、自然エネルギーを活用した設計手法の1つで、建物に生じる熱や空気の流れ、光などを利用することによって、暖房効果、冷房効果、照明効果等を得られるよう意図されたデザインのことです。

4.回転を主とした移動が可能なL字型のキッチンは、横移動が困難な車椅子使用者に適しています。

5.居室の出入り口は、引戸であれば体の移動をしなくても開閉が容易にできるため、引戸にすることが望ましいです。

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02

正解は1です。

1-設問はコートハウスの記述です。
  タウンハウスは、コモンスペースと呼ばれる共有の庭を取り囲む形式の住宅です。

2-設問の通りです。

3-設問の通りです。
  反対に、機械的設備を利用して室内環境を得る設計手法を、アクティブデザインといいます。

4-設問の通りです。

5-設問の通りです。

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03

最も不適当なのは、「都市部の狭い敷地において、プライバシーを確保するため、建築物や塀で囲まれた中庭を設ける住宅形式を、タウンハウスという。」です。

建築物や塀で囲まれた中庭をもつ住宅形式は、コートハウスといいます。タウンハウスは、低層の住宅をまとまりよく配置し、共用の庭や通路などを設ける集合住宅の形式です。したがって、「タウンハウス」としている部分が誤りです。

選択肢1. 都市部の狭い敷地において、プライバシーを確保するため、建築物や塀で囲まれた中庭を設ける住宅形式を、タウンハウスという。

この記述が不適当です。

建物や塀で周囲を囲み、その内側に中庭を設ける住宅は、コートハウスと呼ばれます。外部からの視線を遮りながら、中庭から採光や通風を確保しやすいことが特徴です。

一方、タウンハウスは、低層の住宅をまとまりとして配置し、共用の庭などを設ける住宅形式です。したがって、この記述では住宅形式の名称が違っています。

選択肢2. コア型の住宅は、給排水衛生設備などを1箇所にまとめた形式であり、設備工事費の低減や動線の単純化を図り、外周部には居室を配置することができる。

この記述は適当です。

コア型は、台所・浴室・便所などの水回りや設備を建物の一部にまとめて配置する形式です。

給排水管などをまとめやすくなるため、設備工事を効率よく行えます。また、設備部分を中央付近にまとめれば、外周部に居室を配置しやすくなり、採光や通風も確保しやすくなります。

選択肢3. パッシブデザインは、建築物が受ける自然の熱、風及び光を活用して暖房効果、冷却効果、照明効果等を得る設計手法である。

この記述は適当です。

パッシブデザインは、機械設備だけに頼るのではなく、太陽の熱、自然の風、昼間の光などを建築の工夫によって利用する考え方です。

例えば、冬は日射を室内に取り入れて暖かくし、夏は庇などで日射を遮ります。また、窓の配置を工夫して自然の風を通すこともあります。

選択肢4. 台所において、L型キッチンを採用することにより、車椅子使用者の調理作業の効率化を図ることができる。

この記述は適当です。

L型キッチンは、調理台や流し台などをL字形に配置する形式です。

作業場所どうしの距離を短くできるため、車椅子で大きく移動しなくても、向きを変えながら作業しやすくなります。そのため、調理作業の効率を高めることができます。

 

選択肢5. 居住者の高齢化を考慮する場合、出入口の扉は引戸とすることが望ましい。

この記述は適当です。

開き戸は、扉を開けるときに自分の体を前後に動かしたり、扉を避けたりする必要があります。

一方、引戸は横方向に動かして開閉するため、高齢者や車椅子使用者でも比較的使いやすく、開閉に必要なスペースも小さくできます。そのため、高齢者に配慮した住宅では引戸が適しています。

まとめ

この問題では、住宅の形式や高齢者・車椅子使用者に配慮した計画について理解しているかが問われています。

特に重要なのは、コートハウスとタウンハウスの違いです。

コートハウス:建物や塀で囲まれた中庭をもつ住宅

タウンハウス:低層住宅をまとまりとして配置し、共用庭などをもつ住宅形式

と区別して覚えておくとよいです。

また、コア型は設備をまとめる形式、パッシブデザインは自然の熱・風・光を利用する設計、高齢者への配慮では引戸が使いやすいという点もあわせて整理しておきましょう。

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